お金が貯まらない「節約」と、お金が貯まる「倹約」の違い
お金持ちの多くが倹約家であることは、今やよく知られているところですね。広辞苑によれば、「倹約」とは、費用を切り詰めて無駄遣いしないこと。「節約」とは、無駄を省いて切り詰めることです。「倹約」と「節約」との違いは、フォーカスする目的の違いかも知れません。
「倹約」は、無意味な、不要な出費を抑えることに主眼を置くのに対し、「節約」は、切り詰めることそれ自体に主眼を置く感じでしょうか。「節約」の場合、光熱費・食費・交際費など心地良く生活するための必要経費すらも無理して削るような印象があります。このため、「節約」には大きなストレスが伴い、長く続けることは厳しい、というイメージが付きまといます。
他方、「倹約」であれば、無意味なこと、不要なことにお金を投じないことですから、必要経費や、有意義な出費まで削って出し惜しみする必要はありませんね。お金を使う対象を吟味して、メリハリを付けて出費を行うことが「倹約」だと言えそうです。

年収150万円は、月収12万5,000円です。普通に考えてかなり収入は低いと思われるでしょう。
美味しいものを食べに行くのはダメ、趣味やオシャレや娯楽なんて我慢するしかないレベルで、忍耐や辛抱を強いられた生活をしなければならないと考える人が多いでしょう。その通りで、「買わない」「食べない」「行かない」などの「我慢」という「節約」を続けていると、心はだんだん貧しくなり、「節約疲れ」という状況に陥ってしまうでしょう。また、傍からみても悲壮感を漂わせ、負のオーラを纏うことになり、その気配だけで縁や運も離れてしまう、悪いサイクルに突入してしまいます。
それに対して、「生活を楽しみながら賢く無駄なくお金を使う」のが「倹約」。そこには投資などのお金の運用も含まれます。豪華・豪勢なものは手が届かないにしても、たとえば安い靴でも常にピカピカに磨き上げ、上質なもののように大切に扱ったり、高額のものでも本当に自分に必要だと思うなら、予算を決めて計画的に支払っていけるかをしっかりとみきわめて購入する。また、時には生活や仕事に便利なサービスに対してもお金を使うことで今後の暮らしが飛躍的に向上させるというような、効率的で上手なお金の使い方をしている人は、お金が貯まる傾向にあります。
賢くモノを買う人の2つの視点

1つめは、コストパフォーマンスが優れているかどうか?です。
・どのくらいの頻度で使用するか
・どのくらいの期間使用できるか
1本3万の包丁でも、毎日使うし、しっかりメンテナンスすれば一生ものであれば、切れ味も最高で料理の手間も減らすことができるので、コストパフォーマンスが優れていると言えます。
お金がないからとりあえず安いもので・・・と購入してしまうと数か月で使い物にならなくなってしまったり、手間が増えてしまって使うたびにイライラしてしまったりと、精神的にもマイナス面が出てきたりすることもあります。
目先のことだけでなく、できるだけ長期的な視点で、そのコストパフォーマンスは優れているか?採算は合っているか?もっと簡単に言うと、元はとれるのか?という事を計算してモノを購入しましょう。
2つめは、優先順位はどの程度か?です。
・今まさに必要なモノなのか
・もっと必要なモノはないか
いくらコストパフォーマンスが優れている包丁でも、今まさに必要なモノなのかどうかをしっかり考えてみてください。もっと必要で急を要するようなモノがあるかもしれません。他に用意しなければならないモノがあるのであれば、今は急を要するモノに目を向けてください。そのモノを1つめの視点で後悔しないように購入してください。
本当に必要なモノを上手に購入することがコストパフォーマンスが優れていることの本質です。また、それが暮らしを豊かにすることに繋がります。
どちらにしても、どちらの考え方が自分自身に合っているかどうかが重要かもしれませんね!
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